2024/10/15
東京都がウランバートル市を訪問:下水道の課題解決と人材育成協力実施へ

東京都はG-NETSのワーキンググループ共同プロジェクトとして、本ネットワーク参加都市との技術交流事業を2024年から開始。10月にはウランバートル市を東京都下水道局の職員が訪問しました。ウランバートル市の事業場排水の規制などの下水道事業運営の現状を視察したほか、両都市がともに直面する下水処理場の再構築や、国際的に貢献できる人材育成の支援案を見出しました。
ウランバートル市及び東京都の下水道事業の課題
- 処理施設に送る排水基準をウランバートル市の各事業者に遵守させる方策
- 既存の下水処理場の施設改修と技術更新
- 気候変動による浸水対策に関する知見の蓄積
主な訪問先
【2024年10月14日】
Water Supply and Sewerage Authority of Ulaanbaatar City (USUG)本社、ウランバートル市
東京都はウランバートル市庁舎にて、ウランバートル市のエンジニアリングインフラ整備局長、バルダンドルジ氏をはじめとして、USUGチーフエンジニアのダグバスレン氏のほか都市計画・上下水道部門、国際協力部門担当者と面会しました。
【2024年10月15日】
皮革事業場、下水処理施設、ウランバートル市水質検査ラボの視察
ウランバートル市と東京は事業場指導における知見や技術等を共有し、水質汚濁問題を効果的に解決する行政能力向上の支援につなげていきます。東京都は現地で聞き取った内容や、採取したサンプルの分析結果から得られた成果を今後の研修の機会を通じて共有し、国際的な知見を有する人材の育成に活用します。今回の視察の際には下水道事業以外にも気候変動や大気汚染、防災等その他の共通の課題について議論が交わされました。2024年5月にMoUを締結した両都市は今後幅広い分野での技術的交流の推進が期待されています。