2024/11/29
7都市の実務担当者が東京都へ:廃棄物処理施設と治水施設を視察
G-NETSのワーキンググループ共同プロジェクトとして、7都市の実務担当者が循環型廃棄物処理と気候変動対策をテーマに2024年11月に開催された東京都の視察に参加。1日目は環境負荷を低減する廃棄物管理関連施設を、2日目は気候変動に伴う道路の温度上昇を低減する舗装技術や、洪水対策として建設された地下の巨大調節池を視察し、視察後には意見交換を行いました。
共通課題
- 廃棄物の管理と処理、リサイクル
- 気候変動に伴う、ヒートアイランド現象低減策と洪水対策
主な視察先
【2024年11月28日】
・東京都廃棄物埋立処分場
廃棄物埋立処分場では、中間処理施設で焼却・破砕等された廃棄物を埋立処分しています。埋立処分された廃棄物の分解により発生するランドフィルガスを活用して発電する施設や浸出水の適正処理の取組を視察しました。
・スーパーエコタウン
-
PCB廃棄物処理施設
有害PCB廃棄物の有毒物質を水と塩に無毒化処理する施設 -
建設混合廃棄物リサイクル施設
自然災害で発生した廃棄物の受入実績がある建設廃棄物を処理する施設 -
食品廃棄物飼料化・バイオガス発電施設
油温減圧乾燥装置での食品廃棄物飼料化やメタン発酵による発電を行う施設
【2024年11月29日】
・東京都建設局
道路の遮熱舗装と低炭素アスファルトの技術について説明を受けました。
・白子川地下調節池、比丘尼橋下流調節池
地下調節池の中に入り治水対策の説明を受け、その大きさに驚きの声が上がりました。
参加した7都市が廃棄物処理について埋立地に依存している現状を共有する一方で、東京都においてごみ発生量に対する埋立処分量の割合が低いことに注目が集まりました。特に食品廃棄物の課題解決に向けた官民連携の重要性が認識され、リサイクル施設の集積地であるスーパーエコタウンを取り入れたいという意見も出ました。また、洪水軽減の取り組みとして白子川調節池群*の有益性が評価され、継続的な情報交換を行いたいとの声も上がりました。
参加都市(アルファベット順)
ブリスベン
ブランプトン
ブエノスアイレス
クアラルンプール
ロサンゼルス
ニューサウスウェールズ州
スバ