実務担当者向けウェビナー
G-NETSワーキンググループ全体会
G-NETS(Global City Network for Sustainability)ワーキンググループ全体会をオンライン開催しました。ワーキンググループは都市共通の課題の中でも参加都市の関心が特に高いテーマに絞り、より深い議論を行うため新たに立ち上げられました。キックオフの全体会には計47都市が参加し、5つのセッションで各都市が抱える課題やその背景、都市の具体的な取組等を発表し、知識や経験を都市間で共有しました。今後、各セッションテーマにおいて参加都市と議論を重ねながら、共通の都市課題の解決に向けて、より実践的な取組を進めていきます。
▶️開催日:
2023年9月28日、10月3日、4日
▶️セッションテーマ:
9月28日:女性活躍(包摂・公正)
10月3日:自然災害への適応(安全安心な都市)、持続可能な水の利活用(環境)
10月4日:スタートアップ活用、ゼロエミッション推進(環境)
参加都市
参加:47都市
プレゼン:22都市
女性活躍 | ロッテルダム、東京、アムステルダム、ニューサウスウェールズ州、モントリオール |
自然災害への適応 | 東京、台北、ジャカルタ、ロッテルダム、ブリスベン、ナイロビ、ティナドゥ |
持続可能な水の利活用 | 東京、ウランバートル、デリー、アイライ州、バンコク |
スタートアップ活用 | 東京、ベルリン、ロッテルダム、ヘルシンキ、テルアビブ、ブラジリア |
ゼロエミッション推進 | 東京、ヘルシンキ、ロッテルダム、ニース、ブエノスアイレス、リオデジャネイロ、ティラナ |
聴講:25都市(アルファベット順)
アブダビ、アンマン、オークランド、バグダッド、北京、カイロ、ダーバン、デンバー、エディンバラ、ハノイ、ホーチミン、香港、イスタンブール、ラーム、マルメ、ミュンヘン、新北、パリ、レディング、レイキャビク、サンパウロ市、ソウル、ストラウド、ウィーン、仁川
各セッションの議論内容、都市の主なプレゼンテーション内容
【女性活躍】
● 女性の活躍推進への様々なアプローチ(意識改革、女性の安全担保に向けた取組など)を共有
● 気候変動対策に女性の参画を促す取組といった、環境課題とジェンダー不平等の連動性の示唆
● 男性の関与の重要性について議論、男性への啓発を通じた行動変容のアプローチを共有
ロッテルダム | 気候変動対策における女性参画 |
東京都 (生活文化スポーツ局) |
女性活躍推進に向けた意識改革の取組 (アンコンシャス・バイアス、男性の家事・育児応援 等) |
東京都 (産業労働局) |
女性活躍に向けた意思決定過程への女性参画の取組 (女性リーダーのネットワーク、女性起業家の育成) |
アムステルダム | 男女共同参画政策について(性暴力、介護・労働における不平等の改善) |
ニューサウスウェールズ州 | 女性の安全憲章 ~女性、少女、誰にとってもより安全な場所へ~ |
モントリオール | 女性の権利拡大や生活状況改善に向けた取組 |
【自然災害への適応】
● 自然災害に対する都市計画、戦略、フレームワークの策定の共有
● 技術を活用した貯水・排水システム、警告システムによる市民の行動変容に繋がる施策など、対策や緩和方法を共有
● 地滑りなどの水害による二次被害の示唆
東京都(建設局) | 都市型水害対策(広域調節池) |
台北 | 洪水・干ばつに係る情報発信システム |
ジャカルタ | 洪水対策(貯水池、早期洪水警報システム 等) |
ロッテルダム | 都市開発と気候適応へのアプローチ(公共空間利用、雨水再利用 等) |
ブリスベン | 洪水・干ばつ被害及び施策について |
ナイロビ | エルニーニョ現象に伴う洪水の緩和策(水路清掃、啓発活動 等) |
ティナドゥ | 洪水緩和プロジェクト(アクアセル、HDPEパイプ 等) |
【持続可能な水の利活用】
● 気候変動による洪水や干ばつのリスク増加を共有
● 中央政府や海外政府、民間セクターとの協働による水インフラ構築の重要性を共有
● イノベーションや最新技術の活用による水インフラの整備や洪水予防策を共有
東京都(水道局) | 高度浄水処理、水道施設等の耐震化、漏水防止の技術 |
東京都(下水道局) | 下水道の維持管理技術 |
ウランバートル | ウランバートル市の水供給マネジメント (水資源と導管の現状、水供給強化プロジェクト 等) |
デリー | デリーの水マネジメントの現状(水再生、雨水利用 等) |
アイライ州 | アイライ州の水供給システム(ダム 等) |
バンコク | 災害時の水マネジメント(ポルダー、排水システム 等) |
【スタートアップ活用】
● イノベーションスペースやパイロットテスト環境の提供、資金提供、ビジネスマッチング等、具体的なスタートアップへの支援策を共有
● グリーンイノベーションの開発に向けた官民パートナーシップの構築など、スタートアップ支援では、特に環境等の社会課題の解決につながる技術の重要性を協議
● スタートアップを地域に根付かせるため、公共・民間分野からの資金提供などスタートアップと都市の連携の重要性を共有
東京都(スタートアップ・国際金融都市戦略室) | “Global Innovation with Startups”の展開 (Tokyo Innovation Base、SusHi Tech Tokyo 2024 グローバルスタートアッププログラム 等) |
ベルリン | ベルリンにおけるスタートアップ活用・連携に関する取組概要 |
ロッテルダム | スマートエネルギーシステムにおける官民連携 |
ヘルシンキ | イノベーション実現のためのテストプラットフォーム |
テルアビブ | 官民気候連携リーダーシップフォーラム |
ブラジリア | テクノロジー・イノベーション地区「BIOTIC」について |
【ゼロエミッション推進】
● ゼロエミッションに向けたモビリティや建物の技術、また導入支援のための条例・制度について共有
● 住民やビジネスセクター等のステークホルダーを巻き込んだ都市開発の重要性を協議
● 子供や女性の安全利用など、インクルーシブを考慮した交通インフラ整備について共有
東京都(環境局) | 東京都の新築建物に関する制度概要 |
ヘルシンキ | 建築物および建設におけるエンボディド・カーボン |
ロッテルダム | 屋根空間のポテンシャルと活用 |
ニース | ニース大都市モビリティ |
ブエノスアイレス | 持続可能な交通計画、気候アクションプラン |
リオデジャネイロ | 都市再開発に係る住宅改修・クリーンモビリティ |
ティラナ | グリーンシティアクションプラン |